「猫の糞被害で困っちゃった・・・。猫よけってペットボトルが効くらしいから設置してみようかな。でもどのくらい置いたら良いんだろう。うーん。」
という疑問にお答えします。
猫よけブログ野良猫撃退SOS!です。
隣が猫屋敷なので1年以上猫よけを実践してきました。その経験からペットボトルでの猫よけについてお話します。
結論から言うと猫よけにペットボトルは効果がありません。
今年は大量にテレビのガセを扱ったけど「間違い」ではなく「意図的」なガセも
昔、水を入れたペットボトルが猫よけになるという話が流行ったが、元はニュージーランドで犬よけとして流行ったもので「おもいっきりテレビ」が日本に紹介する時「日本には野良犬いないよね」てことで猫に置き換えたもの— 杉村喜光:知泉(三省堂辞典発売中 (@tisensugimura) December 7, 2018
ペットボトルは猫よけじゃなくて犬よけに使うもの。でも日本には野犬がいないから猫よけとして使用した。
この時点で間違いって分かりますが、他のデメリットについても解説しますね。
当記事の内容はこちら
- 猫よけにペットボトルを使う4つのデメリット
- どうしてペットボトルで猫よけが主流になったのか
- 正しい猫よけの手順について
ちなみに私の家もペットボトルは設置していません。猫よけにならないだけじゃなくて、違う危険性があるからです。
デメリットを詳しく解説しますね。
1.猫よけにペットボトルを使う4つのデメリット
ペットボトルは猫よけになりません。
それどころかペットボトルを使うことで4つもデメリットがあります。以下の通りです。
- ペットボトルに猫よけ効果が無い
- ペットボトルで景観を損なう
- 虫眼鏡効果で火事になる危険がある
- ペットボトル内の汚水による被害がある
ちなみに猫屋敷付近の私の地区でもペットボトルを設置している家庭は1つもありません。時々野良猫を見かける程度の地区だと設置している人がいますね。
被害による意識の違いが分かります。
デメリット① ペットボトルに猫よけ効果が無い
ペットボトルには猫よけになるような効果がありません。
ペットボトルが猫よけになると言われてきた理由が『光の反射』です。中の水がゆらゆら揺れて猫が嫌うって話でした。
しかし、光は猫よけになりません。
- 猫は光の反射を見慣れている(車や窓の反射)
- もっと明るい光でも驚かない(防犯のLEDランプ、玄関の自動ライト)
- 光は危険が無い
さらにペットボトルの光の反射は『日光』によるもの。
天気の悪い日はペットボトルに猫よけ効果がありません。曇りなら猫は平気で糞をします。
「ペットボトルの光の反射が猫には動物の目に見える。」
との意見もありますが、これも間違いです。
猫は観察して学習する生き物です。
数日間ペットボトルを観察して『これは危険が無い。』と判断します。
①-1.猫よけにペットボトルが効果なしの実例
猫よけのために水入りペットボトルを置いたのに、翌日、それを背もたれに猫が休んでいた。
— 小ネタをチュッ♪ (@birdofparaiso) November 10, 2016
当ブログでも『猫よけに光を使う研究結果』を解説しています。
合わせてご覧下さい。
関連記事 猫よけに『ライト』は効果無し?1年の猫対策研究で分かった3つの理由
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猫よけに『ライト』は効果無し?1年の猫対策研究で分かった3つの理由
デメリット② ペットボトルを並べると景観を損なう
猫よけにペットボトルを使う場合は並べることになるので景観を損ないます。
玄関や庭に5~6つ並べて使うことになります。
ベランダのマンションや花壇も同じです。
基本的に猫よけは景観を損なうもの。トゲトゲシートを設置するだけでも庭の見た目は台無しです。
それでもトゲトゲシートや超音波器は背が低いため目立ちません。
ペットボトルの光の反射は人も見えます。
「あ、あの家は猫よけしてる。」
と簡単にバレてしまいます。
近所に猫好きな人がいると近所問題に発展する恐れがあります。
友人や親戚を自宅に呼ぶときもペットボトルを片付けないといけません。
デメリット③ ペットボトルの虫眼鏡効果で火事
消防防災科学センターの事例で以下のようなことがありました。
ペットボトルの「収れん」による火災事例について
先般、管内において、水を入れたペットボトルの収れん現象による火災が発生したので、特異な事例として、実験結果を交えて紹介します。
テーブル上のペットボトルがレンズの役割となり、収れん現象を起こして新聞紙等に着火し、火災に至り、その炎で近くにあった殺虫剤スプレー缶を爆発させたものと推定する。
※さらに詳しく知りたい方は下記のサイトをご覧下さい。
水の入ったペットボトルが光を集め、それが原因でボヤとなる恐れがあります。
近くに可燃物が無ければよっぽど大丈夫ですが、可能性がゼロではありません。
家を守るために猫対策をしたのに、家を壊してしまっては意味がありません。
特に気をつけたいのが枯れ葉・枯れ枝です。庭にペットボトルを置いている場合、近くに植物があるでしょう。そこが出火元になる可能性があります。
2階など上の方にペットボトルを設置した場合も危険ですね。洗濯物が焦げる不安もあります。
デメリット④ 猫よけペットボトル内の汚水による被害
猫よけに使うペットボトルってキレイに洗いますか?洗いませんよね。
水でサーっと流して終わりだと思います。外で使うものですし、わざわざ消毒までしないはずですから。
水はすぐに腐ります。
水道水は塩素が入っているので腐りにくいと思われています。塩素は1日で蒸発しますので、1日後は直ぐに腐ります。
常温なら3日も経てば立派な汚水です。
汚水は、
- 細菌の宝庫
- 悪臭
- 羽虫を呼び寄せる
- 羽虫の繁殖元となる
と、たくさんのデメリットがあります。
これを防ぐには定期的に水を入れ替えるか、防腐剤を入れる必要があります。
猫よけをしたのに羽虫で悩む結果になっては意味がありません。
2.どうしてペットボトルで猫よけが主流になったのか
ペットボトルが猫よけとして使われるようになった理由は『口コミ』です。
元々、海外で『犬よけ』として使われてきました。アメリカやニュージーランドで『水入りの瓶が犬よけになる』という情報が出回っていたためです。
でも日本には『野良犬』がいません。
「この情報。面白いからTVで取り上げたいんだけど、野良犬じゃなぁ…。そうか!日本に多い野良猫にすれば良いんだ!」
ということで、ペットボトルに水を入れると猫よけになると広まりました。
実際にペットボトルでの猫よけが始まった際、猫に取ってペットボトルは『珍しいもの』でした。だって、外にペットボトルなんて配置されていませんでしたから。
見慣れないペットボトルを警戒した猫を見て『猫が嫌がっている』と勘違いした人が猫よけに使える!と話し始めました。
猫よけグッズの無い時期は他に頼るものも無かったんですよね。
今でもご年配を中心にペットボトルは猫よけに効果があると思われています。設置している家庭を見て下さい。少し古い家の人が多いはずです。
また、猫が愛護動物になったので野良猫が増えてきました。
猫は子猫を教育します。
「ペットボトルは安心なんだよ。」というのを学習して当り前の情報になってしまいました。猫も進化していることを忘れてはいけません。
3.正しい猫よけの手順について
正しい猫よけの手順を知ることが猫よけ完了の近道です。
猫よけとは『猫に縄張りを諦めさせること』です。
猫は臭いで縄張りを守ります。
猫よけの基本として、
- 猫の糞尿を清掃、消臭、別の臭いを付ける
- 猫の侵入経路を減らす
- どうしても猫が入ってくる場所に猫よけグッズを設置する
ことが大切です。
ペットボトル設置は『猫よけグッズ』ではなく『侵入経路対策の1つ』です。
ペットボトルが猫よけに効果的だと思われていたのは、猫の通路を邪魔していたに過ぎません。
猫の侵入経路対策ならトゲトゲシート・フェンス・ネットの3種類が効果的。ペットボトルのように扱いが大変なものを使うメリットはありません。
猫よけにペットボトルを使うのではなく、猫よけの正しい流れと効果的なグッズを知ることが重要です。
猫よけの手順やペットボトルより効果のある猫よけグッズは以下の記事をご覧下さい。
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私が猫よけを研究した結果です。ペットボトルより猫よけに効果的です。
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まとめ
光で猫が逃げていくならカラスよけのCDでも逃げていきますよね。
人の言うことを当てにせず、自分で猫の研究をして猫に効果のあるものを探していきましょう。私も自作で猫よけスプレー作ったり色んな種類のハーブを植えて実験しています。
以上「猫よけにペットボトルを使う4つのデメリット『効果なし』」という記事でした。
猫よけグッズの完全マップ『野良猫被害ゼロを実現する最新情報』
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