「初めて猫よけをする初日に取り組んで欲しい2つのこと」では、1週間で猫よけをする初日に行うことをお話しました。
- 猫よけ前に猫の糞尿を徹底的に掃除する
- 野良猫の臭いを消して別の臭いをつける
まだお読みでない方は「初めて猫よけをする初日に取り組んで欲しい2つのこと」から開始して下さい。
初日を終えたあなた。お疲れ様でした。
これで『取り合えず猫が来ない状況』と『猫に縄張りじゃないことを知らせること』ができました。
もちろん、この状態では目標としている『完全な猫よけ』にはなりません。忌避剤は時間と共に効力を失うためです。
忌避剤の効果が強い2日目では、
『野良猫の来ない間に野良猫の侵入経路を減らすこと』
を実践します。
具体的に2つの方法をご紹介しますので、一緒に取り組んでいきましょう。
1.フェンス・ネットを使って猫の侵入経路をふさぐ
猫よけグッズの効果を最大限に発揮するため、猫の侵入経路を限定する必要があります。
あなたの家の庭が全面オープンなら、猫がどこから入ってくるか分かりませんよね。
全方位に猫よけグッズを配置しなければいけません。
何台も猫よけグッズを買うとなれば『安くて効果の悪いもの・壊れやすいもの』を選びがちです。
猫よけグッズは丈夫で効果の高いものを買わないと猫よけに使えません。
そのためにも猫の侵入経路を物理的に封鎖することが大切です。
具体的にはフェンス・ネットを使って封鎖することになります。
①フェンスを使った猫よけ方法
フェンスはもっとも猫の侵入経路をふさげるグッズです。
ただし、猫の運動能力を考えたフェンスを設置しなければいけません。
- 高さ1m以上(できれば1m50cm)
- 猫の入り込める隙間が無い(フェンスとフェンスの間が狭い)
の2点は必須。
ブロック塀のように猫がフェンスの上に着地できるタイプもダメです。
網のようなフェンス・木製の動物侵入避けになるフェンスがお勧め。私はDIYで設置しました。
庭の一部がオープンになっている場合、端から端までフェンスを設置する必要はありません。
主だった部分さえフェンスでガードできれば『ネット』と『他の猫よけグッズ』でカバーできます。大事なのは侵入経路を減らすことです。
①-1.猫よけにフェンスを設置した場合の注意点
フェンスは土台との間に『隙間が空く可能性』があります。
この隙間を埋めないと猫の侵入経路になります。
- レンガ
- 大きな石
- トゲトゲシート
- ネット
などで隙間を埋めましょう。
オススメはトゲトゲシートを横向きに設置すること。
トゲトゲシートを地面に敷くより確実に猫よけができます。
②ネットを使った猫よけ方法
ネットは狭い通路をふさぐのに適した猫よけグッズです。
写真のように庭との通路を封鎖したり、柱を使ってフェンスのように庭を守ることができます。
ただし、ネットはフェンスと違って柔らかいのが欠点。
- ネット下部に重石を乗せる
- ネットを確実に柱や家と結びつける
の2点が必須。これができないと猫は平気で侵入します。
フェンスに比べると値段が安く色んな場所に使用できます。状況によってフェンスと使い分けましょう。
③家の周りが完全にオープンな場合
「私の家。全部の場所にフェンスが無いんだけど。」
とお悩みのあなた。
これは猫よけには致命的です。
猫の侵入経路が分からないため、全方位を守らなければいけません。残念ながら家の全方位を守る猫よけグッズは『フェンス』しか無いんです。
超音波器やスプリンクラーも装置が働かないと効果がありません。10以上設置するのは難しいですよね。
木製のフェンスなら比較的安く工務店でお願いできます。
お金はかかりますが、家を建てたメーカーと相談してみましょう。
2方位をフェンスでガードできれば他の猫よけグッズで猫よけができます。
2.トゲトゲシートを使って猫の通り道を邪魔する
猫の侵入経路は立体的です。
ジャンプできる場所や歩ける場所があれば庭に入ってきます。
フェンス・ネットで侵入経路を減らすと同時に『猫の通り道』をふさぎましょう。
猫の通り道を邪魔するのに適したグッズが『トゲトゲシート』『猫よけマット』です。
トゲトゲシートをフェンス・ネットのように『侵入口封鎖』に使うと、かなりの数を設置しなければなりません。猫は平面でもジャンプ力が高いためです。
トゲトゲシートを猫の通路をピンポイントで封鎖することで、フェンス・ネットと違った猫よけアプローチができます。
①野良猫の通路になる3つの場所
住宅で猫の通路になりやすい場所は決まっています。
私の経験上、以下の3点が猫が好む通路です。
①-1.ブロック塀の上
猫は高い場所を好みます。
なぜなら、猫科の動物は高い場所から獲物を見下ろして観察するため。
高い場所は他の動物から狙われる不安が無いため。
野良猫も大型の猫科動物と同じ習性を持っています。高い場所を移動して、安全に目的地まで辿り着きます。
ブロック塀は猫にとって『安全な道路』。
ブロック塀の上にトゲトゲシートを設置するのは有効です。
①-2.隣家との境界
猫は左右に物がある状況を好みます。
道路の横断や公園の真ん中を突っ切るのは苦手。特に道路は走って渡ります。
隣家との境界は猫の安全な道の1つ。
トゲトゲシートを全面に敷いて封鎖しましょう。
(隣家との境界が狭ければネットやスプリンクラーで封鎖するのもオススメです。)
①-3.エアコンの室外機、背の高いオブジェ
エアコンの室外機やカーポート。背が高い木は猫の隠れ場所+日向ぼっこの場所。
マンションのベランダも同様です。
ピンポイントで猫よけができるトゲトゲシートが大活躍する場所です。設置しましょう。
②猫よけトゲトゲシートを設置する注意点
猫よけトゲトゲシートは正しい設置方法じゃないと効果がありません。
- 猫が歩けないように隙間をしっかり埋める
- 定期的に掃除をして落ち葉などの落下物が無い状態にする
- 雨風で動かないように固定する
最低でもこの3つは守りましょう。
トゲトゲシートの上を歩く猫の動画は『トゲを避けて歩く』のがほとんど。
隙間無くちゃんと固定して設置できれば猫は歩きません。
トゲトゲシートに関して特集をしています。
合わせてご覧下さい。
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③お勧めの猫よけトゲトゲシート
トゲトゲシートの中には効果の悪いものがあります。
- トゲとトゲの隙間が広い
- トゲが柔らかい
- トゲが細く短い
- トゲ同士が固定できない
こういったものは『猫を飼っている人が家の中で猫よけするためのトゲトゲシート』です。
当ブログでオススメしているトゲトゲシートは以下の2つです。
ここダメシート
使えるレベルのトゲトゲシートなのに100均一より安価です。悩んだらコレ。
Aspectekの鳥よけ
鳥よけ用のステンレスタイプ。高いんですけど、最強のトゲトゲシート。
硬い・トゲが鋭く狭いので、猫が踏めません。
まとめ
猫よけ2日目お疲れ様でした。
これで猫の侵入経路が限定されましたね。ようやく猫よけグッズ・装置が活躍できる場面が整いました。
ほら、戦国時代の戦い方でも『敵の入ってくる場所を予測して伏兵を置く』のが基本じゃないですか。
どこから敵が来るのか分からないのに対策はできません。
あなたの家は猫が入りづらい家になりました。
ここから猫よけ本番です。次のステップで猫の嫌がる空間を作りましょう。