水鉄砲で野良猫を撃退してはいけない3つの理由と正しい使い方

「庭を荒らす野良猫に水鉄砲で水をかけてやろう。」

「2階からこそっと水鉄砲を打てば野良猫もビックリだよね。」

とお考えでは無いでしょうか。

 

猫よけブログ野良猫撃退SOS!です。

水鉄砲は猫よけに効果的です。猫は体温調整がほとんどできないため、水が苦手だからです。

しかし、猫よけに水鉄砲を使ってはいけません。

野良猫問題よりもっと危険な『人間関係の問題』に発展する恐れがあるためです。

当記事では水鉄砲で猫よけする場合の注意点を3つご紹介します。あわせて水鉄砲を活用した正しい猫よけ方法もお話します。

どうぞご覧下さい。

1.猫は愛護動物なので故意に傷つけてはいけない

愛護動物は以下の定義に該当する動物です。

※愛護動物とは

１ 牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる

２ その他、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの

引用:環境省

 

愛護動物を虐待したり捨てることは犯罪になります。

 

愛護動物をみだりに殺したり傷つけた者→2年以下の懲役または200万円以下の罰金

愛護動物に対し、みだりにえさや水を与えずに衰弱させるなど虐待を行った者→100万円以下の罰金

愛護動物を遺棄した者→100万円以下の罰金

引用:環境省

猫は体温調整が苦手なため、水で体温が下がると命の危険があります。

水鉄砲で威嚇することも『故意に傷つけること』に該当するため、法律的に水鉄砲で直接猫よけをしてはいけません。

①野良猫が増えた原因も『猫が守られた』ため

野良猫の数が爆発的に増えています。

猫は繁殖力の強い動物です。2匹の野良猫が1年後に15匹以上になる恐れもあります。

猫が愛護動物になってから保健所も猫を処分できなくなりました。

野良猫が増えてきた原因も猫が法律で守られてしまったためです。

2.水鉄砲の猫よけは近所から『虐待』だと思われる

既に環境省から引用しているように、

『猫への虐待は犯罪』

です。

水鉄砲で猫を撃つ姿を近所の人が見たらどう思うでしょう。

「あの人、猫をいじめてる!」

と感じるはずです。

実際に猫を水鉄砲で威嚇していた人が近所の人に注意されるご近所トラブルがおきています。

警察に届出されると厳重注意となります。

その姿を近所の人が見ればあなたの立場は悪くなります。

猫よりご近所トラブル問題の方が解決は大変です。

①猫よけが原因の事件もおきている

猫よけが原因の殺人事件も事例があります。

＜殺人未遂＞飼い猫トラブルで隣人刺す　７０歳男逮捕…大阪
7月27日11時53分配信 毎日新聞

飼い猫を巡るトラブルで苦情を言いに来た男性を包丁で刺し、全治２週間のけがを負わせたとして、大阪府警は２６日、東大阪市、無職の容疑者（７０）を殺人未遂容疑で逮捕した。調べによると、中田容疑者は同日午後１０時半ごろ、同じアパートに住む男性（５４）の右胸を、自宅にあった包丁で刺した疑い。

野良猫がいる地域では必ず『餌付け』をする住民がいます。

猫に餌付けする住民の多くは心に隙間を抱えています。餌付けを注意されると『自分が否定された』と感じるため、大きなトラブルに発展します。

水鉄砲で野良猫を威嚇するのも危険です。

野良猫に餌付けをする人は野良猫に名前をつけて可愛がっています。

まるで飼い猫が虐待にあったような印象であなたを攻撃するでしょう。

猫よけは目立たない方法か、自宅を守る方法で行うことをお勧めします。

3.水鉄砲は持続時間が無い猫よけの1つ

水鉄砲で猫を威嚇しても一時的な効き目しかありません。

猫よけ超音波などと違い、常に効果を発揮する方法では無いためです。

特に問題なのが以下の2点です。

①水鉄砲は猫の姿を確認しないと使えない

水鉄砲はセンサーで自動的に発射されるものではありません。

あなたが猫の姿を確認して、狙って撃たないといけません。

猫がフェンスの裏や植物に紛れて移動していると狙いが外れます。

玄関や駐車場側だと道を歩いている人に当たってしまう危険もあります。

②猫はあなたのいない時間帯を狙うようになる

猫は観察して研究できる動物です。

あなたが水鉄砲で猫を威嚇したとします。

猫は『あなたの姿の無い時間』を見つけて糞をするようになります。

あなたが8:30～17:30の仕事に勤めていた場合、日中に糞をします。

4.水鉄砲を使った正しい猫よけ方法とは

水鉄砲で猫を直接狙ってはいけないことがお分かり頂けたかと思います。

猫よけに成功してもあなたが犯罪者扱いされては意味がありませんよね。

しかし、水鉄砲そのものは猫よけに活用できます。

持ち運びできて、水分を噴射できる便利グッズだからです。

以下の方法で猫よけに活用しましょう。

①水鉄砲にハーブ水や唐辛子水を入れて屋根に噴射する

水鉄砲に『水』しか入れていけない決まりはありません。

猫よけに使える液体形の忌避剤を何でも入れてしまいましょう。

特にオススメなのが『ハーブ水』や『唐辛子水』。

唐辛子はヒリヒリ効果があります。猫は肉球が敏感なので、唐辛子水の上を避けて歩きます。

水鉄砲の中に唐辛子水を入れ、あなたが通れない場所に噴射しましょう。

屋根やブロック塀の上、室外機の上などが効果的です。

②ホースの届かないベランダで『猫の尿の消臭』をする

猫は臭いで縄張りを守ります。

猫の糞尿を発見したら、大量の水で消臭しないといけません。

でも、ホースの無いベランダって掃除が大変ですよね。そこで噴射力の強い水鉄砲の出番です。

ハーブ水を入れて猫の糞尿があった場所を洗い流しましょう。

大型の水鉄砲ならジョウロと違いこぼれる不安もありません。

まとめ

水鉄砲はあくまで『猫よけに使える便利品』です。

水鉄砲で猫を撃てないため、猫よけに使える最適なアイテムとは言えません。

本気で猫よけしたいなら猫よけ超音波器やトゲトゲシートの使用をお勧めします。